前回の記事「なぜ日本は4月が新年度・新学期なのか?」の中で、学校年度についてご紹介しました。
前回はなぜ日本では4月から学校が始まるのかについてご紹介したので、今回は世界ではいつから学校が始まるのかについてご紹介したいと思います。
写真は前回と同じものなのです。この写真をみて、皆さんは何を連想するでしょうか?
この「桜」の写真から「新学期」や「新年度」などのイメージをする人もいるのではないでしょうか?
日本では4月を起点とする「学校年度」というものが存在しますので、そのようなイメージをする人が多く存在します。
※学校年度については前記事を参照してください。
ですが、「4月に学校が始まる(入学・進級する)」というのは世界的には珍しいです。
世界的には9月に学校が始まる(入学・進級する)のがメジャーとされています。
例えば、アメリカ・カナダ・イギリス・フランス・ロシア・中国などは9月入学が基準となっています。
9月入学を基準とする国は世界全体の半分以上で、欧米諸国だけに絞ると8割以上が9月入学の国です。
他にも1月入学の国や10月入学の国がそれぞれ世界全体の約15%程度あって、4月入学は世界全体の約3%しかありません。
日本と同じく4月に入学するになっているのは、インド・パキスタン・パナマなどです。
世界的にみると、日本の4月入学はかなり珍しいということになりますね。
近年では教育のグローバル化を推し進めるにあたって、大学入試等で9月入学(秋入学)の枠が用意されています。
これは留学生向けに行われた施策ではありましたが、多くの大学では日本人(日本国籍を有する者)でも受験のチャンスがあります。
もちろん、大学によっては留学生のみを対象としていたり、英語や外国語でのコミュニケーションが取れる人を優先とするなど
明確に「留学生向け」「非日本国籍を有する者」と書かれていなくても、事実上それらの人を対象としている場合もあります。
ただ、少しずつではありますが、4月入学以外にも枠として9月入学が増えてきています。
少し前の感覚ですと「2月の入試に失敗してしまったから、1年間浪人する」というのが一般的でしたが、
今では「2月の入試に失敗してしまったから、半年間浪人して、それでもダメならさらに半年間浪人する」という人も出てきました。
ただ、秋入学に不安を抱く人もいるかと思います。
入学はともかく卒業の時期が4月入学者よりも半年間遅くなるのだから、就職活動は不利になるのではないか?
留学生に交じって入学することになるので、日本人の友達ができにくいのではないか?
一般的な大学生と同じような生活ではないので浮いてしまうのではないか?
など、様々な不安があるかと思います。
次回は秋入学について少しご紹介したいと思います。
Nobleラーニング教育研究所では海外への進学サポートも行っています。
秋入学のことを知って頂ければ、より受験に対する選択肢や可能性を広げられます。
来週まで待てない!あんなことやこんなことを聞きたいという人はお問い合わせよりご連絡ください。
それでは、また次回。
受験生や保護者の方は絶対チェックしてくださいね!